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東洋経済・教育の経済学 [読書とか]

時々読んでいる「東洋経済」ですが、
職業柄、こういう標題にはつい目が行ってしまうわけですが、

週刊東洋経済 2015年 10/24号

週刊東洋経済 2015年 10/24号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2015/10/19
  • メディア: 雑誌



面白い話は多々載っていましたが、特にご紹介したいのがこのふたつ。

親の所得や学歴の低い家庭の子どもが、1日3時間以上勉強しても、親の所得と学歴の高い家庭で育ち、まったく勉強しない子どもよりも平均的な学力が低い-。

記事も言うように「衝撃的な内容」なのですが、
家庭的要因が影響を与えるという流れにある話ですが、家庭に限らず、学校や地域でも同じだと思います。
家庭的な要因では教育への投資もそうでしょうが、それ以前に日々の子どもに対する姿勢から言葉のひとつひとつまで違うわけです。それが必然的に結果につながります。学校も子どもの平均的レベルにあわせますし、地域のレベルも確実に反映します。
子どもの努力だけではどうにもならない環境ですし、ましてやそれを学力テストなんかで白日の下にさらしてみてもそれ自体が何を生むわけでもないのです。

もうひとつ。

「グローバル人材」は規格化された根無し草として、 ある会社では採用面接で「明日、辞令が出て海外の支店に行けと言われたら、君は行けるか」と聞くという。ここで「はい」と即答できる人間が採用されるのだが、言い換えればこの人は「明日、いきなりいなくなっても誰も困らない人間」である。 家族や地域社会に頼られ、必要とされる人間なら、こんな辞令には簡単には応じられないはずだ。

思想家の内田樹(たつる)氏へのインタビューの一節ですが、まさにその通りだと思います。
グローバル人材だけでなく、単身赴任やら長時間労働やらで家庭や地域から引き裂かれている人にも同様のことが言えると思います。

身につまされる話です。
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